非破壊検査って何?非?破壊?コワイ!?【転職してわかったこと】

こんにちは!非破壊検査員として働き始めて早1年。。。友達の紹介で非破壊検査員に転職しましたが、転職前は、「どんなことをするんだろう」、「非破壊?何?なんかコワいんじゃね!?」と思っていました。

今回は、非破壊検査の検査内容や実際に働いて感じたことをまとめてみました!今転職を考えている人、または新卒で就職を考えている人へ参考になれば幸いです!

非破壊検査とは

非破壊検査とは、対象物を壊さずに、その対象物に存在する傷を調べる(検査する)ことです。対象物はビルや鉄道、橋、発電所やプラント(工場)の設備等経年劣化や傷、欠損を破壊することなく調べることができます。破壊検査と異なり、検査後、異常がない対象物はそのまま利用できるのが、大きなメリットです。細かい部品の状態も検査できるため、部品の破損で発生する大きな事故などを未然に防ぐことができます。よく例えられるのが、医者です。私たち人間の状態を診断する医者のように、ビルや鉄道、様々な設備の状態を診断するのが、「非破壊検査員」です。

どうやって検査する?

検査方法がいくつかあります。以下に、代表的なものをまとめました。これらの検査方法から、検査する対象物に応じて、適切な検査を選択します。

浸透探傷検査(PT)

浸透液を対象物の表面に塗り、表面の傷に入り込んだ浸透液を検出することで、表面の小さな傷を検出できます。ぱっと見ではわからないような小さな傷も検出でき、必要な装置も簡単に扱えるため、非破壊検査ではよく利用される検査の一つです。

磁気探傷検査(MT)

対象物を磁化して、磁粉と呼ばれる鉄の粉を振りかけると、表面の傷に磁粉が集まり、傷を検出することができる検査方法です。磁化が不可能なステンレス等には使用できませんが、船などを大型のものを製造するとき鉄板と鉄板をつなぎ合わせるのですが、そのつなぎ合わせる溶接部分を検査するためによく利用される検査です。

超音波探傷検査(UT)

対象物に超音波を当てて、対象物に内在する異物や欠陥を調査します。また、鉄で作られたもの鉄板や配管は酸化して薄くなるため、その厚さの測定にも使用されます。大きなプラントや発電所は、化学物質を通す配管などが大量にあります。その配管の経年劣化を検査するためによく利用される検査です。

放射線透過検査(RT) 

対象物にX線を透過させることで、内在する異物や欠陥を調査します。医者が診察に用いるレントゲンと同じです。表面よりも内部が透過し、見た目ですぐ検査結果が確認できるため、優れた検査であり、様々な分野で利用される検査です。

転職してみて(体験談)

私が非破壊検査員に転職して1年で実際に行った仕事は浸透探傷検査(PT)、磁気探傷検査(MT)、超音波探傷検査(UT)です。しかし実際は、非破壊検査員として検査する、よりも、その前段階の検査道具の準備や、検査の補助、検査記録・報告書のまとめ、等の仕事を任されました。これにはある理由があります。それは、非破壊検査員として検査をするためには、免許が必要だからです!車の免許や、医師の免許、美容師の免許のように、非破壊検査も免許を持っていない人は、検査に従事することができません!そのため、まずは資格取得のために勉強する必要があります。しかし、先ほど述べたように、無資格で知識も何もない私でも、現場に行ってできる仕事はたくさんありました。そして現場で実際に検査しているのを見ながら勉強し、1年で2種類の資格を取得することができました。「免許」ですので、今後どこに行っても非破壊検査の仕事ができるのはとても強いなと思っています。

非破壊検査の免許について

一般社団法人 日本非破壊検査協会が試験を開催しています。以下、サイトURL

日本非破壊検査協会
一般社団法人 日本非破壊検査協会は、「非...

1次試験(筆記試験)と2次試験(実技試験)があります。1次試験(筆記試験)の合格率は、30%~40%程度となっており、少し難しいように思われがちです。しかし、試験勉強については、コツがあり、コツさえつかめば、問題が解けるようになります。

この1年、免許取得に向けた試験勉強をして、「大事だな」とか「これは試験に出た!」という内容をまとめて記事していますので、そちらも見てみて下さい!

まとめ

今回は、非破壊検査って何するの?や、実際転職してみてわかったことなどをまとめました。今後、就職や転職を考えている方に役に立てば幸いです。また、非破壊検査員になったばかりで「これから免許取得する方」向けの記事も、今後作成していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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