5種類の試験装置と7種類の補助具について 磁気探傷試験レベル2(MT2)試験対策

こんにちは!今回は、磁気探傷試験レベル2(MT2)の試験対策で、「試験装置の種類」について、まとめてみました。MT2の試験を受ける方は、少なくとも1種類くらいは仕事で触ったことがあるかと思います。しかし、触っていない装置については覚えるのが難しいのではないのでしょうか。私がそうでした。極間式携帯型磁化装置は普段使用しているため、イメージしやすいですが、それ以外は大変覚えにくかったので、教科書の内容をまとめました。

教科書をまとめた内容を以下に記しますので、ぜひ参考にしてみて下さい!

装置の種類 5種類

可搬型装置 1つ

特徴

①30~100kgで移動が容易

②電源部「降圧変圧器式」→容量が小さい

③電流調整「サイリスタ制御方式」→出力は3000A以下

プロッド法の電源

定置式磁化装置 3つ

降圧変圧器式

特徴

連続法、残留法 どちらでも使用する

②タップ切替方式

③誘導電圧調整方式

④サイリスタ制御方式

サイリスタ制御ワンパルス通電式

特徴

残留法で使用する

②サイリスタ制御方式

軽量小型で大電流、安価

コイル法で小型大量部品の残留法で用いる

⑤出力電圧が200V

衝撃波を使用するため、連続法はムリ

コンデンサ放電式

特徴

①コンデンサ(蓄電池)に充電した電荷を瞬間的に放電する

②コイル法で小型大量部品の残留法で用いる←最近はサイリスタ制御ワンパルス通電式でこれを行っている

磁石の着磁装置

携帯型極間式磁粉探傷装置 1つ

特徴

①重さ 数kg程度

②鉄心+コイル→電磁石

③電流+コイル→起磁力

④空隙および表皮効果などを考慮して鉄心が磁気飽和状態となる

補助具 7種類

接触する装置 3つ

プロッド

特徴

①棒の太さを電流の大きさに応じて変える

②棒の先端に編銅線を付けることもある

※編銅線→以前は鉛をつけていたが、スパーク時危ないためやめた

電極板接触器

特徴

①試験面との接触面積を増やす

②接触面には編銅線

クランプ接触器

特徴

①試験体を挟み込む

②接触面には編銅線

③線材、丸棒、帯鋼に使用

接触しない装置 4つ

コイル

特徴

①磁化台と組み合わせたもの→航空宇宙機器部品などに使用され、磁界の強さの分布に注意

②単体のもの→補助コイルはコイルの両端を装置の電極に挟んで使用する

③コイルの直径や長さは試験体の形状・大きさで決める

電流貫通棒

特徴

銅又はアルミニウム

②太さは電流の大きさに合わせて選ぶ

電流が大きいときは、棒が試験体に接触しないよう、絶縁体で被覆する

磁束貫通棒

特徴

電磁鋼板を積層したもの←極間式磁化器と一緒

②絶縁材で被覆

磁化ケーブル

特徴

①磁化電源部と磁化機器を接続するケーブル

長いと電圧降下

隣接電流法、コイル法、電流貫通法で使用できる

まとめ

今回は、各試験装置の特徴についてまとめました。暗記するばかりな分野ですが、問題集を解きながら、このまとめを繰り返し確認すれば、覚えることができるはずです!覚えてしまえば、本番の試験でも1~2問解けるようになります。頑張って覚えてしまいましょう!

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